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「ものづくり」から「ことづくり」、さらに「価値づくり」の村産へ!

                                                
                           山形県立村山産業高等学校
                                 校 長  青 柳 晴 雄

 本校はどの学科も、学習の一環として何らかの「ものづくり」を行っています。農業科は各種農産物や加工食品を、工業科は機械部品からロボットに至る工業製品を作っています。さらに商業科が制作している、学校紹介CMなどのデジタルコンテンツやポスター類、商品ラベルなども本校の「ものづくり」の重要なアイテムとなっています。時代は変わっても、「ものづくり」が本校の学びの原点であることに変わりはありません。
 一方、世界に広く目を向けると、日本は旧来の「ものづくり」だけでは、もはや中国をはじめとする新興勢力の生産性にかなわなくなってきています。ですから本校のような専門高校は、「ものづくり」のその次を見据えて勉強しなければなりません。作った「もの」を経済活動や人間社会の出来事につなげる「ことづくり」、さらに一歩進めて、今までどこにもなかった機能や意義、効果といったものを産み出す「価値づくり」にまで高め、地域社会に発信するところまで学ぼうとする意識や実行力が必要です。これまでの本校の取組みでは、その筆頭が、農工商の学びの結晶「花ひかりプロジェクト」です。「もの」から「こと」、さらに「価値」への流れを見事に実現した取組みであり、各方面から高い評価を受けています。
 まさに「花ひかりに続け!」といったなか、今年度さらなる一歩を踏み出した取組みの一つに、農業部バイオテクノロジー班の「ソバノミ・ノセダッケャ」のプロジェクトがあります。このプロジェクトは、まず農業部バイテク班がソバを利用したスイーツを研究・開発【ものづくり】、次にそれを引っさげて、ソバを使った料理アイディアの全国大会「そば甲子園」に出場し、見事最優秀賞を獲得【ことづくり】、さらにこの受賞を付加価値として、地元企業に売り込みをかけ、商品化を実現したのです【価値づくり】。
 私もさっそく、東根市消防本部にほど近い「KEYAKI Sweets & Bakery」のお店で「ソバノミ・ノセダッケャ」を買い求め、食べてみましたが、これが実においしい。ソバ粉を練り込んだクッキーの上に、ソバの実が丸ごとキャラメルでコーティングしてあって、ほのかなソバの香りとキャラメルの甘さ、それにソバの実特有の食感が加わって、一口で3度楽しめる逸品です。皆さんもどうぞお試しあれ!
 地元高校生が考案し、全国一位になった商品が、ささやかながら地域経済の活性化に貢献し、お茶の間に話題と笑顔を作り出し、それに励まされてさらに高校生が頑張って研究する。この循環こそまさに、新しい「価値」と言えるのではないでしょうか。
 私たち村産は、「ものづくり」から「ことづくり」、さらに「価値づくり」へとつながる学びから、地域社会を元気にする力を産み出し、発信・提案を続けていく〝創造の泉〟でありたいと願っています。